自然環境が持つ多様な機能を賢く利用するグリーンインフラを世田谷らしい取り組みとして普及させようと、産官学民が一体となって推進する「世田谷版グリーンインフラ」事業。
この事業は、「雨水浸透ます」や「雨水タンク」などを活用し、みどりを生かした雨庭づくりで個人宅でもできるグリーンインフラを広げ、そこに自生する植物、水生植物、水辺の生き物を呼ぶことができる、まさに生物多様性の向上、持続可能で魅力ある環境づくりを目的としています。
世田谷区と(一財)世田谷トラストまちづくりが中心となって、東京農業大学、(一社)世田谷造園協力会、東京建築士会世田谷支部、そして私たち(公社)世田谷法人会が区内の地域企業で構成される団体として連携し、これまで現地見学やオリエンテーション、グループワークへの参加を重ね、身近な自然環境への理解を深めるとともに、実際にグリーンインフラの普及活動にも参加するなど、地域企業の健全な発展と地域社会への貢献を目指し積極的に活動してまいりました。
具体的な取り組みとしては、次太夫堀公園内里山農園をフィールドに、雨水の流出抑制や雨水利用をねらいとした「バイオスウェル型雨庭」や個人住宅でも雨水タンク助成を活用すれば施工しやすい「坪庭型雨庭」のモデルケースづくりに取り組んだり、公園内の既存パーゴラに集雨装置の竹屋根を設置しました。
また、代田富士356(みごろ)広場では、四季の草花の植栽活動などを行うなど、これまで守り育てられてきた世田谷のグリーンインフラを活かした新たなまちづくりへの参画で地域社会の発展に貢献しています。
(第7地区長 河原 満良) |